水環境中の抗インフルエンザ薬および市販医薬品類(一般医薬品・医薬部外品含む)の有効成分を化学マーカーとして,季節性インフルエンザの流行予測につなげる技術を開発するため,3か年にわたって季節性インフルエンザ流行シーズン中の調査対象流域の排水あるいは河川水中におけるこれら医薬品類の流出濃度あるいは負荷量の実態を明らかにした。また,得られた医薬品類の流出負荷量の時系列データを用い,長短期記憶(LSTM)ネットワークを活用した解析を実施した結果,季節性インフルエンザの流行状況の推移予測の可能性を示唆する結果が得られた。
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