本研究では、グラフェン等のナノ炭素材料を担体に適用した水電解用の新規アノード触媒の合成および電極触媒上における反応挙動のin-situ TERS測定による反応挙動解明を目的とした研究である。ナノ炭素担体の使用によるIrO2触媒のナノ粒子化により10倍程度の活性の向上に成功し、さらに担体への異種元素の導入および触媒の合金化による電子状態の修飾により、さらなる活性の向上に成功した。in-situ測定法の開発では測定用のモデル電極の開発を行い、TERS用の電極作製を行った。一方で、in-situ測定の不安定さによりTERSシグナルの検出には至らなかった。
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