革新的なテラヘルツ(THz)波技術の発展のために高出力THz波を発生可能な数多くの有望な有機非線形光学材料が合成されてきたが、結晶成長の難しさから未達成であった。本研究課題は、これまでの概念を逸脱し難結晶化有機分子を無機結晶内に包括した複合結晶を開発し、高性能かつ汎用的なTHz素子の開発に挑んだ。このような有機材料と無機材料の長所をそれぞれ融合した光源は、世界に先駆けて有望なTHz波光源の研究開発の発展に一役を担うと期待され、THz技術分野のみならず有機フォトニクス・エレクトロニクスの研究分野においてもブレークスルー研究となり、基礎・応用研究発展に一石を投じるものと考えている。
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