| 研究課題/領域番号 |
17K06067
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| 研究機関 | 同志社大学 |
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研究代表者 |
片山 傅生 同志社大学, 生命医科学部, 教授 (70161065)
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| 研究分担者 |
森田 有亮 同志社大学, 生命医科学部, 教授 (80368141)
田中 和人 同志社大学, 生命医科学部, 教授 (50303855)
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| 研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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| キーワード | ポリ乳酸 / リン酸水素カルシウム / ファイバースキャホールド / アパタイト被覆 / 骨再生 / エレクトロスピニング |
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| 研究実績の概要 |
現在，骨欠損の治療法としてファイバースキャホールドを用いた自家骨の再生が注目されている．ファイバースキャホールドを用いた骨の再生では，スキャホールド内部への細胞遊走を伴う骨形成により自家骨へ置換されることが期待される．しかし，スキャホールドの材料として用いられるポリ乳酸（PLLA）のような生体吸収性高分子の多くは骨伝導性に乏しく骨形成には長期間を要する．そのため，骨形成促進のためには細胞の遊走および分化を促進する機能がスキャホールドに求められている．そこで本研究ではPLLAファイバーを多孔質化し，アパタイト析出の核となる粒子として無水リン酸水素カルシウム（DCPA）粒子をファイバーに添加した．PLLAファイバーを多孔質構造とすることにより，比表面積が増大し，DCPA粒子を添加することで，DCPA粒子がアパタイト析出の核となり，生体内で早期かつ均一にアパタイトで被覆されることが期待される．多孔質PLLA/DCPAファイバーは，エレクトロスピニングにより作製し，擬似体液（SBF)に浸漬させることで石灰化能を評価した．SBF浸漬７日後において多孔質PLLA/DCPAファイバー表面が析出物により均一に被覆された．SEM，EDS，FTIR，およびXRDによる析出物の分析の結果，析出物がアパタイトであることが示された．SBF浸漬時間に伴うファイバーの質量変化および繊維径の変化を測定した結果，DCPA粒子の添加比を5/1とした多孔質PLLA/DCPAファイバーにおいて最も良好なアパタイトの増加がみられた．また，ファイバーの構造を多孔質構造とすることで，ファイバー内部にもアパタイトが析出し，アンカー効果による剥離や割れのないアパタイト被覆が可能となった．
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