立体モデリングは,製造支援だけでなく,医療や映像制作等でも多用される基盤的な情報処理技術だが,現在最も普及している境界表現法は,位相要素間の複雑な接続関係の管理が必要なため並列化が難しく,処理も不安定になりがちなため常に利用者を悩ませてきた.超高解像度の格子に基づく処理が実現できれば,処理が安定かつ高速なデクセルモデリングを,あらゆる図形計算で利用できることになる.「ものづくり」を経済基盤とする日本にとって,製造支援ソフトウェアは重要な産業ツールと言える.本研究により超高解像度なデクセルモデリングが実現できれば,製造支援ソフトウェアの技術動向に変化が生じ,日本企業の参入機会の増加が期待できる.
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