研究課題/領域番号 |
17K06083
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
神谷 和秀 富山県立大学, 工学部, 教授 (00244509)
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研究分担者 |
松本 公久 富山県立大学, 工学部, 講師 (40457122)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | エイリアシング / ナイキスト周波数 / サンプリング / 超解像度 |
研究実績の概要 |
本研究では,周波数領域での信号分離法をエイリアシング問題に適用し,ソフトウエア技術によって,イメージセンサの解像度を飛躍的に高めるアルゴリズムを開発することを目的としている.平成29年度は,次のような研究を行った.まず,エイリアシングの影響に関する調査を行った.当初,発信機とA/D変換機を用いて1次元信号の基礎データ取得実験を行う計画であったが,不確定要素を可能な限り排除して実験を行うため,コンピュータシミュレーションによって,データの取得を行った.続いて,取得したデータをエイリアシングが生じる条件と生じない条件で分類し,エイリアシングがサンプリングした信号に与える影響を詳細に調査して,エイリアシングによる信号変換モデルを生成した.次に,サンプリングの前処理で利用するアナログフィルタについて,理論的な特性を系統的に整理した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画に沿って研究を行い,概ね予定通りに研究を行うことができた.
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今後の研究の推進方策 |
初年度の結果を踏まえ,エイリアシングに関するモデルとフィルタに関するモデルを用いて,エイリアシングの影響を未知数とした方程式について検討を行う.この方程式を解くためには,未知数の数だけ方程式が必要になることから,サンプリング条件を変えることで,複数の方程式に対応する予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
当初,発信機とA/D変換機を用いて1次元信号の基礎データ取得実験を行う計画であったが,不確定要素を可能な限り排除して実験を行うため,コンピュータシミュレーションによって,データの取得を行ったことから,A/D変換機の購入を先送りしたため,次年度使用額が生じることとなった.今後,研究の進展に合わせて,平成30年度中にA/D変換機の購入を行う予定である.
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