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2019 年度 実績報告書

次世代医療技術に貢献するスターラーレス電界撹拌技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K06105
研究機関秋田県産業技術センター

研究代表者

中村 竜太  秋田県産業技術センター, 先進プロセス開発部, 主任研究員 (00634213)

研究分担者 赤上 陽一  秋田県産業技術センター, 企画事業部, 専門員 (00373217)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード撹拌 / 電界 / 電界撹拌 / 電界撹拌技術 / 細胞培養 / シャーレ
研究実績の概要

昨年度までは、再現性、簡便性、汎用性を考慮し、専用設計のシャーレではなく、市販のシャーレ、さらにはスイッチング回路を用いない方法で、3次元撹拌と2次元回転を融合させた撹拌を可能にさせるセットアップや電界印加条件を検討した。
本年度は、市販シャーレに、撥水シートで底面形状を2種類作成し、それを用いて電界撹拌を行なった。底面形状はティアドロップ型と勾玉型の2種であり、流体は純水、撹拌の様子がわかるよう粒子を滴下して観察を行なった。液量は1.5mL、電界条件は電圧8kV、印加周波数60Hzである。従来通りの円形底面では、印加周波数の調整により比較的低速の撹拌が得られるが電界印加40秒後では複数箇所で渦流れが発生し、液滴全体の回転は出来ないことがわかった。同様にティアドロップ型に底面を変化させても円底面同様に複数箇所で渦流れが発生し、液滴全体の回転は出来なかった。そこで底面を乱流のきっかけを与え易い勾玉型にして電界撹拌を行うと、液滴全体が回転するような流れを観察できた。さらに、ハイスピードカメラを用いてこの勾玉型底面における電界撹拌の様子を観察した。その結果、液滴は上下に振動していることがわかる。また、上から任意の1つの粒子の軌跡を観察すると、液滴全体に回転流れが生じていることが確認できた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] Development of a Novel One-Step Automated Rapid in situ Hybridization for Anaplastic Lymphoma Kinase Rearrangement Using Non-Contact Alternating-Current Electric-Field Mixing.2020

    • 著者名/発表者名
      Imai K., Takashima S., Fujishima S., Matsuo T., Watanabe S., Nanjo H., Akagami Y., Nakamura R., Terata K., Wakita A., Sato Y., Motoyama S., Minamiya Y.
    • 雑誌名

      Pathobiology

      巻: 87(1) ページ: 1-6

    • DOI

      10.1159/000505631

    • 査読あり
  • [学会発表] 電界撹拌技術を適用した新たな迅速酵素反応系の開発(第一報)ヒト培養細胞系における抗原抗体反応の迅速化の検討2020

    • 著者名/発表者名
      大久保義真,中村竜太,久住孝幸,赤上陽一
    • 学会等名
      2020年度精密工学会春季大会学術講演会
  • [学会発表] 変動電界を用いた微小液滴向け移動撹拌技術の開発(第1報)2019

    • 著者名/発表者名
      中村竜太、大久保義真、久住孝幸、赤上陽一
    • 学会等名
      2019年度精密工学会秋季大会学術講演会
  • [学会発表] 電界撹拌技術を用いた電気穿孔法の開発(第二報)電界撹拌技術のヒト培養細胞実験系における応用2019

    • 著者名/発表者名
      大久保義真、中村竜太、久住孝幸、赤上陽一
    • 学会等名
      2019年度精密工学会秋季大会学術講演会
  • [学会発表] 術中迅速免疫組織染色を実現させる電界撹拌技術の開発2019

    • 著者名/発表者名
      中村竜太,大久保義真,南條博,南谷佳弘,久住孝幸,赤上陽一
    • 学会等名
      2019年度日本機械学会年次大会
  • [学会発表] 電界撹拌技術を用いた新規電気穿孔法の開発(第一報) ~ 電界撹拌技術のヒト培養細胞系における検討~2019

    • 著者名/発表者名
      大久保義真,中村竜太,久住孝幸,赤上陽一
    • 学会等名
      2019年度日本機械学会年次大会

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公開日: 2021-01-27  

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