研究課題
基盤研究(C)
マイクロエンドミルを用いた切削加工をマイクロニードルアレイ金型に適用するために、微細な円錐形状の止まり穴加工実験を金型用鋼に実施した。その結果、工具摩耗の低減には、主軸回転数の増加、送り速度の低減が有効であることがわかった。エンドミルの切れ刃形状や切削条件の最適化により、1本の工具で100穴以上の止まり穴加工が可能であることが明らかになった。
エンドミル加工
本研究では、エンドミルを用いた切削加工によりマイクロニードルアレイ金型製作を可能とした。これは、従来の製造方法に比べて省力化、短納期化を実現でき、低コストのマイクロニードルの製造に貢献できる。さらに、マイクロニードル形状を自由に変更できるため、1回あたりの薬剤投入量を増加できる微細針形状の開発につながる。これにより微細針本数の減少が可能となり、皮膚損傷が懸念されている患者への負担は軽減される。