研究の目的は、工作機械案内面を研究対象にした性能改善にある。鏡面研磨されたしゅう動面の表面上に、「きさげ加工」面を模し、機械加工もしくはレーザ加工でくぼみや油溝を設け、潤滑油をしゅう動面に保持し、かつ潤滑油をしゅう動面全体に拡張することで、しゅう動摩擦抵抗を低減しようとする。 研究により、境界潤滑条件下では、①くぼみをしゅう動面に設けることはしゅう動摩擦低減につながる場合がある。②しゅう動方向に対して直角に油溝を設けることはしゅう動摩擦増加につながるが、油溝角部に面取り処理を施すとその増加割合が低減できる。流体潤滑条件下では、しゅう動面上のくぼみや油溝は流体抵抗を増加させることがわかった。
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