ノズルへの供給圧力を最高で180MPaに設定し、ベルヌーイ速度が650m/s、マッハ数が1.9の超音速で軽油を大気中に噴射した。噴孔径が0.1mmの噴孔から4~15mm離れた位置の分裂過程にある噴霧液滴の速度とサイズを、マイクロスケールのレーザープローブを有するレーザー2焦点流速計を用いて計測した。 その結果、噴射期間中期の噴霧内部の平均液滴速度が超音速に達する条件で、噴射初期の噴霧先端において測定された液滴の90%以上が亜音速であることが明らかとなった。噴霧先端の液滴サイズが噴射中期に比べて小さいことから、噴霧先端に発生する衝撃波によって液滴の分裂ならびに減速が生じたものと考えられる。
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