研究課題
基盤研究(C)
キャビテーションを援用した強力集束超音波治療を対象に,高度な物理モデルを導入した高精度なシミュレーションを実現するためのソフトウェアアプリケーションを開発した.これにより,様々な現象やパラメータがキャビテーション気泡群の空間分布に与える影響について明らかにすることができた.また,高効率で安全な治療のため,キャビテーション気泡群の崩壊によって生じる高圧力を局所的に得るための超音波照射条件に関する知見を得た.
流体工学
キャビテーション気泡の界面における熱・物質移動や気泡の並進運動といったミクロな物理現象や様々な物性が,マクロな集束超音波音場におけるキャビテーション気泡群の空間分布とその崩壊に与える影響に関する知見は,キャビテーションを援用した集束超音波治療の安全性の向上と高効率化において学術的に重要であり,本研究で開発されたソフトウェアアプリケーションは次世代の医用超音波技術の開発に貢献するものである.