本研究は,高濃度の水ミストの添加により予混合火炎が抑制され消炎に至る現象のメカニズムについて,反応速度論的,および熱・物質輸送論的観点から解明を目指すものである.とりわけ,解析的には明らかとなっているものの実験データが不足している水ミストの粒径分布が異なる場合の燃焼速度の変化について着目する. 令和元年度までの研究においては,水ミスト粒子径が制御できるような新たな試験装置の開発と,それを用いた燃焼試験データの取得を行ってきた. 令和2年度は,これまでに得られた実験データを基に,粒径分布の新たな推算法の導入と,得られた水ミスト粒子径データを用いた燃焼速度データの整理を実施した.
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