研究実績の概要 |
CNT(カーボンナノチューブ)フォレストで構成する赤外領域メタマテリアルに向け、CNTフォレストなどナノカーボン構造体配線を用いた熱メタマテリアル構成要素技術を開発した。 入射電磁波に対し配向性を変えたカーボンナノチューブフォレストの光学特性を明らかにするため、CNTを金属ナノロッドで模擬したフォレスト構造について、赤外から紫外領域にわたるFDTD計算を行った。これまでに実験で得られた、垂直配向CNTフォレストが示す幅広い領域での低反射率と、低配向フォレストが示す長波長(低エネルギー)での高反射率と短波長での低反射率について、入射電磁場の電場成分と平行な導体ナノロッド上のキャリア電子による反射であることを明らかにした[1]。メタマテリアル配線へのグラフェンの適用を目的とし、自作のハロゲンランプ加熱CVD装置でグラフェン合成を行った。熱酸化Si基板上Ni触媒上にG/D比7.45のグラフェンを合成した[2]。カーボンナノチューブフォレスト構造制御を目的として、触媒微粒子形状と配置の機械学習画像解析を行った。[3]
[1] H. Furuta et al., WONTON2018, (July 8-12, 2018, The Prince Hakone Lake Ashinoko, Kanagawa, Japan) [2] M. Komori et al., FNTG55, (2018.09.13 Tohoku Univ., Aobayama campus, Sendai) [3] F. Nagamine et al., 第28回日本MRS年次大会(2018.12.19 北九州国際会議場、北九州市)
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