希薄乱流予混合燃焼では,火炎の一部が消炎する局所消炎が同時多発的に発生し,未燃焼ガスの放出や全体的消炎に発達する負の面がある.しかしながら,条件によっては,高い確率で局所消炎から回復し,燃焼の継続が可能である.そのために,燃焼可能範囲が拡大する意外性と利点がある.その鍵は,乱流中の渦により熱と反応物が輸送され,局所消炎から回復させためであるとの仮説を立てた.本研究は,非定常な希薄乱流燃焼で生じる局所消炎からの渦輸送による局所消炎からの回復を実験的に再現するためのモデルとして「オフセット対向流火炎」を用いて,燃焼ガス中の渦が熱と反応物を輸送することにより局所消炎から回復させる機構を明らかにした.
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