氷の大きな冷熱を利用した冷蔵・冷却は有効であり,水産物,農産物や食品の冷蔵輸送,バイオ,薬品,化学製品等の製造過程での冷却や臓器冷却などその適応範囲は極めて広い.そのため,氷の効率的生成が重要となるが,その効率的生成の最大の阻害因子である過冷却と冷却面への氷の付着に対するより高度な制御技術の確立が重要となる. そこで,界面活性剤やイオン性界面活性剤の分子の寸法効果や印加電圧とその極性を変えることで,界面活性剤分子の界面吸着特性を能動的に制御により,過冷度と付着力制御が可能なことを明らかにした.その結果より,過冷度と付着力をより効果的に制御することを工学的に広く実現する技術の確立が実現できた.
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