本研究は固体触媒を用いる超音波BDF合成法の提案と検証を目的とするものである。研究では,ゼオライトとイオン交換樹脂を用いて塩基性を向上させたうえで、植物油やヤトロファ油を原料とし、回分式と循環型のBDF合成を実施した。また、触媒被毒やBDFの物性値などを調査した。最後に、BDFを燃料としたディーゼルエンジンの動力特性および排ガス濃度を測定した。実験の結果、次の結論をえた。①ゼオライトを用いるBDF合成の生成率が63%に達した;②測定した物性値から合成したBDFが燃料の性能を満たしている;③全負荷条件でB30使用時のNOx濃度が360ppm、黒煙濃度が1.3/FSNだったことが分かった。
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