研究課題
基盤研究(C)
一般に人工心臓とは左心室補助装置を指し,左心室の補助を目的に設計されているが,本研究では単一のローターで両心を補助または置換可能な人工心臓の開発に取り組んだ。本研究では主に磁気浮上型のポンプを研究開発を行った。製作した磁気浮上ポンプは,回転数 1800 r/minにおいて,揚程 100 mmHg,流量 5.8 L/min を達成し,両心室補助可能なポンプ性能を有することを明らかにすることができた。
自動制御,パワーエレクトロニクス,医用工学
一般的な人工心臓は左心室の補助を目的としている。しかし,左心室と右心室の両心が不全な患者も少なくない,そこで本研究では左心室と右心室の両方を1つの人工心臓で補助または置換することを目的とした。ポンプ特性試験を行い,製作した磁気浮上ポンプが両心室を補助可能な性能を有することを明らかにした。また,高性能な人工心臓開発への取り組みは,重症心不全患者の生活の質の向上に直結するため,社会的意義も高い。