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2017 年度 実施状況報告書

抽象的概念構造表現を介した人-システム循環によるデータモデリング

研究課題

研究課題/領域番号 17K06250
研究機関東京大学

研究代表者

湧田 雄基  東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 特任助教(移行) (00377847)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード機械学習 / オントロジ / 概念構造 / データマイニング / Data Science / AI / XAI (Explainable AI)
研究実績の概要

本研究では,データ分析により得た結果を抽象化した概念構造に対応付け,意味関係を極力自動的に解釈することで,文章表現による分析結果提示まで実施する事を目指す.
研究に用いるデータは,主にテキストデータを対象としており,数値や文字列等,混在したデータも対象としている.それらのデータを対象に,変数間の意味的な関係性を識別し,これを外部知見データとして分析に導入し,分析結果の向上を試行する点が特徴的である.
平成29年度では,主に,分析対象データの準備および,統計量算出の前処理を実施した.変数に含まれる値の出現頻度を分析することで,頻出値および値の共起の解析を行った.その際,対象データの値の分布を用いて,変数認識を行う為のロジック・辞書・処理スクリプトの構築を行った.これらにより,分析対象データテーブルを読み込めば,変数が有する値や値の分布を解析する事で,対象変数の意味/概念を推定し,変数と意味との対応付けが可能となった.変数認識では,値の形式(数量,文字列,日付,緯度経度)などの判別について,値の形式により行い,値の頻出値の辞書参照や,値の占有率調査により,変数の認識を試行した.認識した変数に対して,目的変数/説明変数の区別を行い,線形判別分析および決定木分析を用いたデータモデリングを行った.変数認識等のために構築した辞書および,辞書の構築手法については,本研究における抽象的概念の中核となる成果であり,今後,オントロジ等の構築に向けた研究を進める.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究提案書に記載の実施計画に基づき,研究計画を次の3つの研究課題に分割し,推進している.
「研究課題1 抽象的概念を用いたデータモデリング」,「研究課題2 抽象的概念を用いた分析結果の表現技術」,「研究課題3 研究成果の評価」.
以上について,平成29年度までに,研究課題1について,概ね順調に進捗しており,今後,平成30年度においては,研究課題2の推進と,研究課題1の改善などを計画的に実施する予定である.
研究内容について,おおむね順調に推進できていると認識しており,研究達成度の区分については,「おおむね順調に進展している」とした.

今後の研究の推進方策

研究提案書に記載の内容に沿って,研究計画を3つの研究課題に分割し,推進しているが,平成30年度においては,「研究課題2 抽象的概念を用いた分析結果の表現技術」を推進するとともに,「研究課題1 抽象的概念を用いたデータモデリング」の性能評価を実施し,適宜,手法の見直しを行い,技術の改善等を進める予定である.
また,最新の技術動向および,研究結果に応じて,プロジェクト計画および実施計画線表を見直し,年間の4半期毎に進捗状況を確認するなど,自身で定期的かつ計画的なプロジェクト管理を行う.

次年度使用額が生じた理由

(理由)
研究提案時に予定した平成29年度の予算として,クラウドサーバ利用料や出張費用があったが,これらの金額について,平成29年度の実績使用額が想定より少なく,次年度使用額に割り当てられている.
(使用計画)
論文出版や海外出張などの費用支出については,研究発表のタイミングにより支出状況が変動するが,平成30年度~平成31年度にて使用予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2017

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] インフラ維持管理データサイエンスの体系化と試行支援2018

    • 著者名/発表者名
      湧田雄基
    • 学会等名
      数理・データサイエンスの人材育成と社会応用, 2018.3.16
    • 招待講演
  • [学会発表] 重回帰分析に基づく地下鉄トンネル上床のはく離・はく落発生要注意区間の推定2017

    • 著者名/発表者名
      湧田雄基, 安達慎一, 三浦孝智, 榎谷祐輝, 小川大貴, 小西真治, 篠原秀明, and 石川雄章
    • 学会等名
      平成29年度土木学会全国大会 第72回年次学術講演会, 2017.9.12

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公開日: 2018-12-17  

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