電磁力によって粉粒体の運動を精密に制御し,工学的な価値を得るシステムには,レーザープリンターをはじめとして様々なものがある.しかしながら粉粒体には,流体力学のような厳密な理論体系はなく,工学の現場では,経験に大きく依存する開発が行われている.本研究はこのような現状を打破し,工学的に利用可能な理論とシミュレーション技法,および計測法を構築し,さらにこれらを工学問題へ適用して,産業の発展に寄与することを目的とした.具体的には、粒子の帯電と付着力の解明,シミュレーション手法の開発,計測技術の開発であり,これをレーザープリンターや宇宙開発,およびメガソーラーの静電クリーニングに応用する研究を行った.
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