少量の非固体材料の誘電率・透磁率(材料定数)を同時計測する目的で,樹脂容器に被測定材料を充填して材料定数を測定する手法の確立を目指した.同軸管内に装荷可能な樹脂容器を3Dプリンタで試作して高周波回路理論により計測したSパラメータから材料定数の推定を行ったところ,高誘電率材料では誤差が認められたものの,粉体や磁性配向材料の評価が可能であることを実験で明らかにした.また,測定誤差は樹脂容器構造に起因して発生する高次モードの影響であることが電磁波シミュレーションで明らかとなっており,より高精度な計測が可能であることも明らかとなった.
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