研究課題
基盤研究(C)
スパークギャップに高電圧パルスを印加してインパルス放電を行い、電磁波の発生条件について研究を行った。その結果、電磁波の出力は、印加するパルス電圧の立ち上がり時間が短い(10ns以下)方が大きくなることがわかった。また、電磁波が発生する期間は、パルス電圧印加後の約100ns以下の時間であることがわかった。これらの結果より、スパークギャップ放電で効率良く電磁波を発生するためには、パルス電圧の立ち上がり時間が数ナノ秒以下、パルス幅が100ns以下で繰り返し周波数が高い電源が必要であると考察される。
パルスパワー工学
高電圧パルス放電で発生する超広帯域電磁波は、通常の半導体で発生する電磁波よりも出力が大きい。このため、無線通信、高分解能レーダー、生体の活性化など様々な応用が考えられる。よって、本研究では、高電圧パルス放電で高出力の電磁波を発生させる条件について研究を行った。その結果、高電圧パルス放電を用いた電磁波の発生では、立ち上がり時間の短いパルス電圧が必要であることがわかった。また、電磁波の発生時間はパルス電圧印加後の約数十ナノ秒以下のごく短時間であることもわかった。