ハイブリッド・電気自動車用駆動モーターでの使用を想定した高耐熱磁石を希少資源(レアメタル)フリーで実現することを最終目標として、磁石材料の高温下での減磁機構をミクロな観点から解明することができる、「バルク磁石材料対応の高速磁気イメージング装置」を構築することを目的とした。このために、高磁界を印加可能な高分解能Kerr効果顕微鏡の光源を、高輝度LEDに置き換えることで、数T励磁下での磁化反転過程を磁区観察可能な高速動磁区観察システムの開発した。結果として、Kerr効果による磁区観察には十分な光量であり、交流磁界励磁下の長時間観察においても光源のちらつき無く安定して観察ができることが分かった。
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