2019年9月に2週間程度、研究代表者はスペインの共同研究先に滞在し、無線通信において必要になる符号化法について検討を行った。特に、送信機における送信エネルギーを非常に低く抑えた場合電磁波は量子的な振る舞いを示すようになるため、そのような状況下において通信路雑音による悪影響を取り除いて受信機においてメッセージを正しく復号するための一つの手段としてentanglement‐assisted quantum error‐correcting code に注目をした。共同研究先との検討の結果、非対称誤りが起きる場合のentanglement‐assisted quantum error‐correcting codeの検討が十分に行われておらずそのような場合にどのような方式で誤りに対応するのが未知であることがわかったため、それについて検討を行い、対応方法を共同で提案した。その研究結果をIEEE Access誌(インパクトファクター2.2)に投稿し、2019年度に掲載した。これらの研究打ち合わせと掲載予定論文のオープンアクセス化に伴う費用を科学研究費から支出した。
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