本研究では,広帯域に亘って,軸比が3dB 以下となる円偏波アンテナの作成のため,それをサポートするメタ表面の設計技術を開発する.円偏波を発生させる帯域の広帯域化において,今回はポラライザーとしてのメタ表面の広帯域を考えた.単位セルは正方形の形状をしているが,メタ表面周辺の各辺は単位セルに対して45°傾いているひし形構造を採り入れ,x軸に関して45°の角度となる直線偏波を照射した.その結果,直線偏波を広帯域に亘って円偏波に変換できることが分かった.また,周囲を円形にすることでも効果的であることが分かった.最後に円偏波アンテナの原理を応用した交差偏波への偏波変換器についても検討した.
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