本研究ではIoT無線ネットワーク技術として現在注目されている920MHz帯特定小電力無線リンクを用いた土砂災害前兆モニタリングネットワークを開発することを目指し,山中における920MHz帯電波の伝搬損失距離特性の解明を行った.実際に測定した結果より,山中における通信可能範囲を明らかにした.またセンサノードとしては土砂の異様なにおいを対象としたにおいセンサ,および降雨により土砂に含まれた水分量を対象とした土壌水分量センサを設置し,各センサ値と土砂災害前兆現象との関連性を解明することを目指し,長期連続観測を行った.土砂災害の発生していない平常時における各種センサの特性を明確化できた.
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