研究成果の概要 |
金属基板に形成した中空導波管からなるテラヘルツ波の集積回路の基礎研究を実施した。従来理論とは異なり導波管の内寸を大きくして伝搬損失低減、分岐部に反射防止構造を導入することで散乱損失を図り、1THzを中心に0.1THz間隔の5波(すなわち0.8, 0.9, 1.0, 1.1, 1.2 THz)を分波するフィルタの動作を実験実証した。また、2波の光の差周波数としてテラヘルツ波を発生させる方法において差動フォトダイオードを利用し振幅を従来の2倍にする方法も確認した。以上よりテラヘルツ波を扱う集積回路の基礎技術を構築した。
|