研究課題/領域番号 |
17K06462
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計測工学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
西藤 聖二 山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授 (60253168)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ブレインマシンインターフェース / ブレインコンピュータインターフェース / 確率共鳴 / 聴性定常反応 / 定常状態体性感覚誘発電位 / アルファ波 / 視覚機能に依存しないBCI / 視覚機能に依存しないBMI |
研究成果の概要 |
本研究課題では、確率共鳴を用いた聴性定常反応による聴覚型BMIを中心に、非視覚型BMIの研究開発を行った。まず、確率共鳴の雑音特性への依存性を調べて、ピンク雑音が最も確率共鳴を誘発しやすいことを見出した。雑音を付加した聴覚刺激を用いたBMIでは、雑音無付加時に比べて判別精度が10%改善され、被験者平均が77%となった。さらに、体性感覚誘発電位を用いた触覚型BMIと、α波を用いた自発型BMIの可能性を検討した。その結果、触覚型BMIでは低変調周波数で振幅変調された振動刺激によるBMIの判別精度の改善と、自発型BMIでは言語(しりとり)課題による効率的なα波の変調と80%を超える判別精度を得た。
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自由記述の分野 |
生体信号処理
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ブレインマシンインターフェース(BMI)は、脳波を用いて他者に自らの意思を伝えることができる。従来のBMIでは点滅光を用いた視覚型が主流であるが、光による疲労や視覚障碍者では利用できない場合があることが課題である。本研究では聴覚型BMIを始めとした非視覚型BMIの研究を行った。特に、雑音が脳波の振幅を増幅する確率共鳴を利用して、適切に雑音を加えることによって聴覚型BMIの精度を改善できた。触覚刺激を用いたBMIと、α波を用いたBMIの可能性についても明らかにした。これらによって、視覚機能が不要なBMIの可能性が広がった。
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