研究成果の概要 |
本研究では, レーザーの有する光学力により血液中のナノサイズの粒子状不純物を非侵襲に除去でき, 同時にマイクロサイズの血球成分(赤血球, 白血球, 血小板)の計数と色彩計測により血液成分を定量分析できる輸血用血液の浄化・成分分析システムを構築した. さらに, 分析結果をデータベース化してネットワーク対応ハードディスク上に蓄積保存し, 情報を共有できるオンラインシステムを確立した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は, 研究代表者のこれまでの研究成果に基づくものであり, 輸血用血液から非侵襲に粒子状不純物のみを除去でき, なおかつ使用機器や検査者に依存せずに成分を高精度に分析できる点で独創的である. さらに, 本研究で開発するシステムは, ユニット化により30万円程度と既存の装置に比較して安価に構成できる見込みがある. 従って, 本研究の成果は全国各地の医療機関への成分が保証された輸血用血液の安定供給に貢献するものと考えられる.
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