これまでSLAMに関する研究は屋内・屋外人工環境で行われており,農林業環境に代表される非人工環境下でロバストに実現することは未だ行われていないため学術的・社会的にも非常に意義のある研究である。本研究を遂行する上で重要な要素技術となっている作物・樹木の3次元座標獲得および特徴点抽出は,ロバストなSLAMを実現すると同時に除草・収穫作業を効率的に行うための重要な情報となり,高機能農林業機械開発の中核的な技術となり得る。また個々の作物・樹木の情報を含むロバストな地図情報は,センサネットワークやビックデータ解析と組み合わせることにより飛躍的に情報の質を向上させ,同時に生産性の大幅な向上が期待できる。
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