研究成果の概要 |
次世代の分散型エネルギー需要・供給ネットワークにおける需要家, 供給家を自身の利得確保を目指すエージェントと捉える. また, 社会としての公共の利得確保を目指す独立した運用機関であるユーティリティーを想定する. 本研究では, ユーティリティーによる仮想的な価格信号の提示と各エージェントの分散意思決定による分散型の運用方策を提案する. またこれにより, 発電拠点, 蓄電拠点, 需要拠点といった分散する多数の拠点の統合を可能とする仮想発電所の運用を実現する.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
太陽光発電や風力発電といった自然エネルギー源, また蓄電池などが大量に導入, 活用された次世代の分散型エネルギー需要・供給ネットワークの実現は, 日本のみならず世界からもその推進が求められる研究課題である. 本研究で提案する仮想的な価格信号の提示と分散最適化を活用した分散型の運用方策は, 発電拠点, 蓄電拠点, 需要拠点の相互作用最適化までを実現し, 発電から消費までの一体的な管理運用を可能とする.
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