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2021 年度 実績報告書

統計データに基づく補間によるパラメータ依存システムの同定

研究課題

研究課題/領域番号 17K06495
研究機関広島大学

研究代表者

田中 秀幸  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (90303883)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード閉ループ同定 / 不安定系の同定 / 部分空間同定法
研究実績の概要

本年度の成果は以下の通りである。
結合入力出力アプローチに基づく不安定系の閉ループ同定に関して考察を進めた。線形時不変システムの積と対応するブロックテプリッツ行列の積について考察した。それに基づいて、OKID と呼ばれる閉ループ同定手法(Juang ら1993)とこれまでに提案した閉ループ同定手法との比較を行った。この結果をSICE Annual Conference 2021で発表した(査読有)。
研究協力者とガウス・マルコフモデルにおけるプロセスノイズと出力ノイズの共分散行列の推定値について解析した。いくつかの数値シミュレーションから、これまでに提案したCCA(正準相関分析)重み付け行列を用いたノイズ共分散推定法が良い性能を示すという結果が得られた。この問題に対するBLUE(best linear unbiased estimate)を導出し、提案手法の推定値とBLUEを比較した。この結果を研究協力者とともに第64回自動制御連合講演会で発表した。
研究協力者とBLUE(best linear unbiased estimator)における重み付け行列のランクについて数値的に解析した.重み付け行列は特異行列であるため、擬似逆行列の計算にはそのランクが必要となる。重み付け行列のランクを数値的に解析し、これがシステムの次数と出力数とfuture horizon により表されることを示した。この結果を研究協力者とともにMSCS 2022で発表した。
研究期間を通して、パラメータ依存システムの同定について局所点から統計的な方法でモデルを構築する方法についての方法を提案した。局所点におけるモデルの精度も重要であるため、線形時不変系の同定や雑音共分散に関する研究を行い、閉ループ同定に関する知見も得られた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Product of block Toeplitz matrices from the viewpoint of closed-loop identification2021

    • 著者名/発表者名
      Hideyuki Tanaka and Kenji Ikeda
    • 学会等名
      Proceedings of the SICE Annual Conference 2021 (SICE 2021)
  • [学会発表] 雑音共分散行列の推定値の分散解析2021

    • 著者名/発表者名
      池田 建司,田中 秀幸
    • 学会等名
      第64回 自動制御連合講演会
  • [学会発表] BLUEにおける重み行列のランクに関する数値解析2021

    • 著者名/発表者名
      池田 建司,田中 秀幸
    • 学会等名
      第9回 制御部門マルチシンポジウム(MSCS 2022)

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公開日: 2022-12-28  

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