本研究の目的は廃棄物最終処分場遮水ライナーの一種、GCLに用いる高性能重合ベントナイト(PB)の開発とPB-GCLの性能評価である。まず、アクリル酸とアクリルアミド2種類のモノマーを用いる遊離基重合法によるPBの製造法を開発した。天然ベントナイト(UB)と比べ、開発したPBは優れた吸水膨張性、低透水性を有する。また、GCLの利点の一つはその中のベントナイト(UB或いはPB)の吸水膨張によって、現場での局所的な損傷を自己修復する能力を有することである。試験結果により、PB-GCLの自己修復能力はUB-GCLより随分高い。これらの結果によって、開発したPBは優れた遮水材であるといえる。
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