本研究では、日単位での地表水マップを作成した。地表水マップの作成は、他の研究グループでも行われているが、空間解像度に重点が置かれており、日単位より細かい時間スケールで推定した例は知られていない。本研究で作成した地表水マップは、河川氾濫などによる浸水域の推定に有用である。これまでに、全球を約10km解像度での推定と、日本域を約90m解像度での推定を行ってきた。今後は、本研究の手法を応用して、全球を1km以下の高解像度で推定するプロダクトの作成を進める。全球降水マップGSMaPと合わせて利用することで、水循環を多角的に把握し、アジア等の海外での水災害の防災・減災に役立てることが期待される。
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