まず、中国大陸、南シナ海及び東シナ海の気象状況・海面温度の初期条件から、特定の湾内で発生するあびきの振幅が算定できる数値モデルを構築した。次に、東シナ海に海洋長周期波を発生させる、中国大陸、南シナ海及び東シナ海の気象状況及び海面温度のパターンを検出した。そして、上記モデルをリアルタイム予測に適用できるよう改良した。これらの気象・海象要因と、気象庁が提供する数値予報データや気象衛星画像との比較や、あびき振幅の簡易予測式により、あびきの発生予測が容易にできるシステムを開発した。大陸上の気象とあびきの関連に関して不明な点があるものの、簡易予測に関しては、実用的な予測式を組み立てることができた。
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