研究実績の概要 |
2021年度は2020年度までに実施した分析結果の成果発表に備えた. 第一に,義援物資の割当を早い者勝ちルールで決定する状況をWaiting-Lineオークションモデルとして定式化した分析結果については,国際会議 "Pacific Regional Science Conference Organization Summer Institute 17th", 国際会議 "North American Meeting of Regional Science Conference International", "日本地域学会年次大会"(いずれもオンライン開催)で成果発表を行った. 第二に,実装版マッチング・システムを用いたユーザビリティの性能評価実験と潜在的利用者の利用インセンティブの室内実験の分析結果については,国際会議 "International Conference on Information and Communication Technologies for Disaster Management" で分析結果を発表する予定であったが,新型コロナウィルス感染症のために参加することができなかった.2022年度に成果発表を行う予定である. 第三に,義援物資の支援者間競争によりマッチング・システムの利用インセンティブが災害発生からの時間経過とともに低下する状況を想定して,マッチング・システムの割当方式と短期的な費用効率性と長期的な割当効率性の関係を明らかにするために実施したマルチ・エージェント・シミュレーションの分析結果を研究成果として取りまとめた.こちらも新型コロナウィルス感染症のために国際会議に参加できなかったため,2022年度に成果発表を行う予定である.
|