本研究では運転者の安心感に影響を及ぼす要因のひとつである街路空間の明るさの広がりをフラクタル次元を用いて定量化し、街路空間特性と運転者の意識との関連性について分析を行った。さらに空間の連続性を考慮し、動画から連続的に空間画像を抽出しフラクタル次元を計測して分析を行った。分析の結果、運転者は明るさが空間全体に広がっていることに安心を感じるが、その一方で短い間隔での明るさの変化を望んでいないことが分かった。以上のことから、街路照明の設置については広範囲に明るさが広がる光源を設置したり、街路灯の間に補助照明や反射板等を設置したりすることが良いと思われる。
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