溶接継手の低サイクル疲労性能の既往研究調査を行い、一定振幅低サイクル疲労での破断サイクル数と変動振幅下での累積損傷度は概ね対数正規分布に従い変動係数は10%と30%程度であることがわかった。せん断ひずみ下での溶接継手の低サイクル疲労試験を実施し、せん断ひずみを等価な直ひずみに変換すれば直ひずみ下での疲労曲線からせん断ひずみ下での疲労性能が評価できることがわかった。梁端をファイバー要素でモデル化した骨組構造の地震応答解析結果と有限要素解析で得た梁端部フランジのマクロレベルひずみ-鉄骨梁端のhot-spotの局所ひずみ関係を組み合わせ、鉄骨架構の梁端ごとの疲労破壊確率を算出する手法を提案した。
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