国内外で多くの施工実績があり、施工法が確立されている在来型の頭付きスタッドに対して、「頭付きスタッドを傾斜させる」という簡単な改良だけで、せん断剛性とせん断強度を増大できる接合工法を確立できれば、頭付きスタッドの施工本数の軽減による省力効率化が図れ、鉄骨とコンクリートを容易に一体化でき、鋼とコンクリートを組み合わせて用いることの合成効果・相乗効果を活かせる設計法を提示することが可能となる。鋼構造および鋼とコンクリートの合成構造における柱脚部分への適用、さらに、合成桁や橋脚への適用など、建築・土木工事に関わらず鋼とコンクリートを結合させる新しい接合工法として広く普及することが期待できる。
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