研究課題/領域番号 |
17K06675
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研究機関 | 静岡文化芸術大学 |
研究代表者 |
中野 民雄 静岡文化芸術大学, デザイン学部, 准教授 (00610578)
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研究分担者 |
笠井 利浩 福井工業大学, 環境情報学部, 教授 (60279396)
近藤 晶 福井工業大学, 環境情報学部, 講師 (70550606)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 環境教育 / グリーンカーテン / ワークショップ / 小学生 / エコロジカル |
研究実績の概要 |
研究最終年度は、昨年度からの研究継続、そして研究成果について発表を行った。 グリーンカーテンワークショップでは、小学生に苗を1本ずつ渡し、自分自身の苗を育てる意志を促した。毎日水をやり、愛情を持って育てあげ、成長観察と室内の温湿度測定を行った。また、ドローンによる航空撮影とサーモグラフィカメラによる温熱視覚化も行った。終業式後、映像を見せてグリーンカーテンの遮熱による節電効果、雨水活用装置の使用による省資源効果など、小学生は自らの体験と体感を通して経験したことに、視覚化の効果を加えた事で、より鮮明に脳裏に焼き付けた。夏休み中、ワークショップに携わった小学生の何人かが保護者と一緒に遊びに来て、誇らしげに説明をしていたことからも効果が実証されたと考える。 エコロジカルワークショップでは生活に密着した事柄について、実験とクイズを行った。実験形式のクイズに一喜一憂し、友達同士の日常会話では出てこない家庭間の生活の違いについて話し合い、自ら考えて答えを出したことは、小学生には何にも替え難い体験であり経験となった。ワークショップ後、児童全員が笑顔で、「家に帰ったら家族に話してやってみます」、「来年度もまたやって欲しい」という声が数多くあがったことが、ワークショップの成果の一つであったと考える。 夏期には、日本建築学会、CIB W062の国際学会で研究成果について発表を行った。国内だけでなく国際的に発表を行った事で、日本における省資源・省エネへの取り組み事例を示すことが出来たと考える。 小学生に体験と体感の環境教育を経験した事で、正しい知識を持つことの大切さと楽しさを実感してもらうことができた。科学研究費による研究としては、一旦区切りはついたが、今後も生活に夢と希望を与える建築環境・設備の将来を担う人材育成に尽力していきたいと考えている。
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