研究課題/領域番号 |
17K06678
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
佐野 奈緒子 東京電機大学, 未来科学部, 研究員 (80376508)
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研究分担者 |
秋田 剛 東京電機大学, 未来科学部, 教授 (40318168)
土田 義郎 金沢工業大学, 建築学部, 教授 (20227424)
古賀 誉章 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, 准教授 (40514328)
宗方 淳 千葉大学, 大学院工学研究院, 教授 (80323517)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 共在感覚 / 共在性 / コミュニケーション / インタラクション / 視聴覚 / 体動 / 構造方程式モデリング / 引き込み |
研究成果の概要 |
テレイグジスタンスやMRの住環境への適用に向け、視聴覚環境上での他者との繋がり感である『共在感覚』の実現が重要であると考えられる。本研究では『共在感覚』の認知的特徴、及びこれを強める視聴覚情報要因を明らかにすることを目的とした。実験の結果、映像・音声による通信コミュニケーションでの『共在感覚』は実空間での対人距離4mに近い印象にあることが明らかになった。また認知的特徴として①『共在感覚』が『意識度』と『領域感』から構成されること、②『共在性』情報として『コミュニケーション行動の有無』が『意識度』に影響すること、『視聴覚情報の有無』が『近しさ』『領域感』影響することが明らかになった。
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自由記述の分野 |
建築学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
集合住宅での独居老人の孤立や家族とのコミュニケーションの機会の減少、在宅勤務による仕事と私的空間の使い分け等、コミュニケーションに関わる住環境問題が現在表面化している。しかし住環境におけるコミュニケーション環境設計のための設計指針はまだみられない。その一方で、遠隔会議システムやMR技術が著しく発展しつつあり、今後それらを包含した住環境デザインの進展が予想される。本研究で扱う『共在感覚』の概念と、それを実現する視聴覚環境における『共在性』情報は、コミュニケーションとプライバシーを適切に保持できるような、住居の新しい視聴覚環境情報設計指針の策定のための有効な知見を呈示するものと考えられる。
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