研究成果の概要 |
関東のオフィスにおける温熱環境の実測と居住者の熱的快適性調査・行動調査を行い,快適温度,適応モデルとそのメカニズムを解明した。調査建物数は23棟であり,得られた申告数は7,297個である。 FR(冷暖房非使用時)で最も多く申告されたのは「暑くも寒くもない」であり,執務者は温熱環境に満足していた。快適温度はFRで24.1℃,HT(暖房使用時)で24.3℃,CL(冷房使用時)で25.4℃である。FRモードにおける快適温度と外気温度の相関関係が高く,外気温度からオフィスの快適温度を推定できる適応モデルを提案した。環境適応のメカニズムとして窓開放,着衣量調整,冷暖房使用などの環境調整行動を明らかにした。
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