駐留米軍用地普天間飛行場や返還地区である西普天間住宅地区は琉球石灰岩台地上にあり、高い透水性を持つ地質特性から崖下での豊かな湧水が湧出している、地下水を基軸とする水収支が対象地域の自然特性となっている。又吉・小野(2019)は西普天間住宅地区が存在する宜野湾 E 流域の年平均降水量と現況土地利用から、年間理論浸透量の推計値、湧水量の実測調査による区間推計値との適合度から、対象地区の土地利用別流出係数の同定を行った。翌大城・小野・栄野川(2020)は、返還され地区内への立ち入りが可能となった事を活かして、地区内の湧水の実測調査を行い、各湧水の流出特性を累積雨量との関係で解析をした。
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