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2022 年度 実施状況報告書

多機能複合化によるコミュニティ施設再編のプロセスと方法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K06723
研究機関日本大学

研究代表者

廣田 直行  日本大学, 生産工学部, 教授 (00277394)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2024-03-31
キーワード個別施設計画 / コミュニティ施設 / リノベーション / 複合化 / 圏域変更 / 呼称 / 官民連携 / 民営化
研究実績の概要

今年度は,3つ目の課題としていた「地域特性に応じた再編方法の類型化」について,千葉県を対象に疎住地と密住地における再編方法の違いを明らかとした。「都市度」として「人口密度」と「財政力」を,「規模」として「公共施設の延べ床面積」「可住地面積」「地方税収額」の5項目により因子分析を行い,千葉県37市を4カテゴリーに分類し,それぞれのカテゴリー毎に現状と課題を示した。
更に,総務省から出された公共施設等総合管理計画の「個別施設計画」を99%の自治体で策定を終えていることから,再度全国の815自治体へアンケート調査を実施した。その結果より,生活関連施設の中で一般市民が利用する施設であるとともに,公共施設再編の対象となっている建物種別である「コミュニティ施設」を研究の対象とし,工事種別を「新築・増築・リノベーション」,再編方法を「複合化・集約化・転用・官民連携」の項目に該当する事例として 28自治体33施設を選出した。33施設の実態調査と施設管理者に行ったヒアリング調査から,再編に関わる要素として,1)複合化の傾向,2)PFIの増加,3)民間施設へ移行したリノベーション,4)施設設定圏域の変更,5)再編における優先順位付け,6)キーマンの存在,7)施設名称の変更,の7項目が明らかとなった。
また,再編方法の施設機能の関係について,リノベーションと新築のケースで違いがあること,リノベーションでは施設種別により工事内容に特徴があること,自治体によって総合管理計画と個別施設計画の位置づけが異なること,などを視点に要件をまとめた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナにより中断していた現地調査を再開でき,データは整いまとめに入っている。

今後の研究の推進方策

コロナ前と今年度調査事例をまとめて学術論文への投稿を進めており,全体のまとめに入っている。

次年度使用額が生じた理由

令和4年度末まで現地調査がかかり、最終報告書の作成が遅れて論文投稿まで至らなかった。
現在、論文執筆中であり,投稿料として使用予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 公共施設再編における地域の特性に対応した施設評価モデル構築に関する一考察―千葉県の市レベルの自治体を対象として―2022

    • 著者名/発表者名
      大坊岳央,古田莉香子,広田直行
    • 雑誌名

      日本建築学会地域施設計画研究

      巻: 40 ページ: 189-194

    • 査読あり
  • [学会発表] 公共施設再編における自治体の特徴に対応した施設評価項目に関する考察2022

    • 著者名/発表者名
      古田莉香子,大坊岳央,広田直行
    • 学会等名
      日本建築学会学術梗概集
  • [学会発表] 公共施設再編における地域特性からみる施設評価項目の実態2022

    • 著者名/発表者名
      吉田豊,広田直行
    • 学会等名
      日本地域創生学会研究大会

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公開日: 2023-12-25  

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