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2023 年度 実績報告書

多機能複合化によるコミュニティ施設再編のプロセスと方法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K06723
研究機関日本大学

研究代表者

廣田 直行  日本大学, 生産工学部, 教授 (00277394)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2024-03-31
キーワード施設再編 / 地域特性 / 個別施設計画 / 総合管理計画 / 複合化 / コミュニティ施設
研究実績の概要

2017 年に全国の814 自治体に対して,総合管理計画の策定の進捗状況および,計画策定の際の施設工事の実態についてアンケート調査を行った。個別施設計画やアクションプランは,公共施設を扱う具体的な実施計画を指すものであり,2017年の実施時点において93自治体が策定済みであった。
2022年10月に再度,全国の815自治体にアンケート調査を行い,個別施設計画の策定状況の把握を行った。個別施設計画を策定する際の,施設の取り扱い方については,施設種別(ビルディングタイプ)ごと23.7%,または施設カテゴリごと32.2%,エリア(地区)ごとに設定2.5%と,違いがみられた。
総合管理計画等のもとで計画されるコミュニティ施設の実態調査より4つの視点を示し,その分析から,A:圏域(2パターン),B:管理運営(2パターン),C:縮減(4パターン),D:共有スペースの在り方(2パターン)の,計11パターンに分類した上で,その課題と特徴を明らかにした。さらに課題の要因から,上位計画との関係や,工事種別,個別の施設計画としての課題として3つの視点で整理し,注視すべきポイントとして整理した。
個別の施設が抱える課題には,上位計画との整合性を図る必要から生じる課題がある一方,複合化される機能や工事方法等,それぞれの施設が抱える条件が異なるため,個別施設計画を行う際の前提条件の整理により解決できる課題も少なからずある。コミュニティ施設は利用者の生活と密着した施設であるため,こうした課題は切り離せず,さらに,多様化する施設のニーズに対して施設のあり方が特に重要視されることで,さまざまな問題が発生している。それらのリスクを踏まえた上でコミュニティ本位の施設の計画を行うことが再編において重要であり,利用者にとってより良い施設への整備につながる点を示した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 地域課題による公共施設再編に向けた評価方法構築の考察2023

    • 著者名/発表者名
      大坊岳央,古田莉香子,安藤淳一,若竹雅宏,広田直行
    • 雑誌名

      日本建築学会地域施設計画研究

      巻: 41 ページ: 43-50

    • 査読あり
  • [学会発表] 社会教育施設における集約・複合化の課題に関する考察2023

    • 著者名/発表者名
      杉山 悠力,古田 莉香子,広田 直行
    • 学会等名
      日本建築学会大会
  • [学会発表] 公共施設再編における施設評価の方法論に関する研究ー千葉県の自治体の地域特性にみる施設評価項目の比較考察ー2023

    • 著者名/発表者名
      吉田 豊,古田 莉香子,広田 直行
    • 学会等名
      日本建築学会大会

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公開日: 2024-12-25  

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