最終年度の研究成果 本年度は、公立文化ホールの活性化の要因について立地特性の視点から分析し、人口と席数に視点を置いて分析を行い、活性化との関係について考察を行った。そして公立文化ホールの活性化、長期使用の要因について地域創造が顕彰する地域創造大賞受賞施設、ロングライフビル推進協会が顕彰するBELCA賞受賞施設の講評の分析、また永田音響設計HP内のニュースの書庫の記事の分析より長期使用、活性化に繋がる計画の指針を示すことを目的とした。その結果、公立文化ホールの立地する周辺人口の多さ、またその立地する自治体の大きさによって、計画するにあたり様々な選択肢を持たせることができること、そのため長人材育成から文化の発信、大規模な改修等長期使用、活性化に繋がる要因も他の地域と比べると豊富であるということが明らかとなった。一方で人口規模や自治体が小さくなると長期使用、活性化に繋がる要因の選択肢が狭くなると考えられ、その理由としては利用者、予算が比較的少ないことによって十分な方策になり得ないからであることが明らかとなった。 研究期間全体を通じて実施した研究の成果 「公立文化ホールを長期使用するための方策構築」のために6テーマについて研究を行った。6テーマは、「公立文化ホールにおける改修実態に関する研究」、「公立文化ホールにおける活性化に関する研究」、「公立文化ホールの閉館の要因に関する研究」、「舞台技術関連会社による公立文化ホール長期使用のための方策」、「公立文化ホールにおける長期使用の要因に関する研究」、「公立文化ホールの活性化と長期使用の要因に関する研究」である。これまでの研究の結果、「公立文化ホールを長期使用するための方策」が明らかとなった。
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