本研究では公立文化ホールを対象として長期利用するための方策構築を行った。研究の視点は、改修工事実態、活性化要因、閉館要因、舞台技術関連会社の長期使用のための条件、長期使用の要因、活性化と長期使用の要因である。 公立文化ホールを今後長期使用していくための方策を、設計計画や都市立地、改修や維持管理といったハード的対策と運営によるソフト的対策の両面を包括的に捉えてその関係性が明らかとなった。特にハード面では設備の改修や維持管理面での日常の対策が重要となることが明らかとなった。定期的な点検を怠らないことや故障を放置しないといった施設の老朽化の進行を遅らせる事後保全や予防保全の重要性を確認した。
|