研究課題
基盤研究(C)
高層建築物内に存する保育施設の設置基準および防災計画のあり方を検討した。具体的には高層建築物内に存する保育施設と一般的な戸建て2階建ての保育施設と比較した。(1) 保育施設の実態の整理・考察、(2) 園児および保育者の避難能力の整理・考察、保育施設の避難実態の整理・考察(3) 避難介助シミュレーション結果による避難方策の検討・評価を含んだ考察をまとめた。その成果の一部を援用して、日本建築学会における特別研究委員会にて、関連書籍を2021年11月に出版した。
建築防災 建築計画 建築人間工学
本研究は建築基準法や消防法で規定されていない高層建築物等に存する保育施設の避難安全計画及び避難方法を取りまとめたものであり、社会的に意義があるものである。ガイドラインは保育施設の避難安全の指針として、現場の保育士、保護者をはじめとして、消防関係者などに向けているものであり、国内のみならず海外も含め、広く社会に貢献するものとして公表する必要がある。この成果の一部は学会編の出版物に採用されるなど社会的貢献をしている。