研究課題/領域番号 |
17K06735
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研究機関 | 大阪産業大学 |
研究代表者 |
田中 みさ子 大阪産業大学, デザイン工学部, 教授 (30340615)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 密集市街地 / 3階建て戸建て住宅 / GIS / アンケート調査 |
研究実績の概要 |
1.3階建て戸建て住宅の分布調査 令和3年度は、前年度に引き続き大東市に立地する3階建て戸建て住宅の分布状況について、住宅地図による分布の把握を行った結果、大東市内に特に密集して立地していると言える地区が多数存在していることが明らかになった。このような地域は、今後密集市街地化する可能性があり防災上脆弱な地区を形成することが予想されるため、道路状況や密集状況について現地調査を実施した。さらに過去の住宅地図から密集して立地している地区について3階建て住宅が立地する前の土地利用を調査した。その結果、小規模農地や中小工場の跡地に密集した3階建て戸建て住宅が立地する傾向が見えてきた。また、調査結果のデータ分析のためにGISソフトを利用して、立地状況や過去の土地利用等について地理情報としてのデータ入力を行なった。データ入力がまだ完了していないため次年度も継続してデータ入力・分析を実施する予定である。分析後は分布の現状について結果として取りまとめる予定である。 2.3階建て戸建て住宅居住者アンケート調査 居住者アンケートについては、コロナ感染拡大により実施が遅れているが、アンケート質問項目を作成し調査票の配布地区を確定するなど、次年度に調査を実施するための準備を行なった。 3.不動産事業者へのヒアリング調査 コロナ感染拡大により事業者への直接のヒアリング調査が困難であるため、アンケート調査への切り替えを検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和3年度後半はコロナ感染がやや収まった時期に現地調査を実施することができた。その他研究テーマに関連したシンポジウムやセミナーについては、オンラインでの実施が多くなったため参加して情報収集ができた。しかし前年度までのコロナ感染拡大により、予定していた3階建て戸建て住宅居住者へのアンケート調査と不動産事業者へのヒアリング調査が実施できないままとなっており、予定された進捗状況から見るとかなり進行が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
3階建て住宅の立地の分布状況については、ほぼ調査が終わりに近づいてきたので、データ入力と分析が終わり次第結果をとりまとめる予定である。居住者アンケート調査はコロナ感染拡大状況を考慮しつつ準備ができ次第アンケート票を配布・回収して結果を取りまとめる予定である。不動産事業者へのヒアリング調査についてはコロナ感染拡大により対面調査がまだやりずらい状況であるため、アンケート調査に切り替える予定で、現在調査項目等の精査や事業者の住所リストの作成をしており、出来次第アンケート票の配布・回収・分析を嫉視する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
最も経費の掛かる居住者アンケ―ト調査(印刷費・郵送費・配布アルバイト経費)について、コロナ感染拡大のため実施を見送っていたため次年度に使用額が生じることになった。コロナ感染拡大も落ち着きつつあるので、次年度は、準備が出来次第調査を実施する予定である。
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