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2020 年度 研究成果報告書

パリ国立図書館における分離構造と細い独立柱の空間の源流

研究課題

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研究課題/領域番号 17K06749
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 建築史・意匠
研究機関長岡造形大学

研究代表者

白鳥 洋子  長岡造形大学, 造形学部, 准教授 (00301838)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードアンリ・ラブルースト / パリ国立図書館 / サント=ジュヌヴィエーヴ図書館 / 鉄構造 / 水平力の分離 / イタリアの建築 / 古代ギリシア建築
研究成果の概要

2017 年はアンリ・ラブルーストの設計のパリ国立図書館にて現地調査、関係者とのインタビューを行い、計画の概要、構造意匠、芸術意匠の特徴、設備について検証を行った。2018年は旧レンヌ大神学校の現地調査を行い、基礎事項を把握し、2019年はイタリアで現地調査を行った。パリ国立図書館については技術的な先駆性に加えて、芸術表現についても新しい発見があった。旧レンヌ大神学校についてはパリ国立図書館との関連性を捉えることができ、更なる源流は古代ギリシアに遡る。イタリア時代のデッサンからは彼の洞察力を理解することができ、彼がイタリア時代から分離構造と細い独立柱の空間を観察していたことが明らかになった。

自由記述の分野

19世紀フランスの建築

研究成果の学術的意義や社会的意義

パリ国立図書館の改修工事の際に明らかになった旧大閲覧室、旧中央大書架室に関する諸要素は大変貴重であり、150年に一度の稀有な機会であった。その源流を辿ることによりアンリ・ラブルーストの他者とは異なる力を理解することができた。概して、彼の新鮮な建築の源流は過去の建築に対する独創的な眼差しにあり、一つは構造意匠と建造の観点であり、もう一つは幾何学の構成と独立柱の空間が持つ隠喩、それらを表現する芸術意匠であると解釈している。歴史的な西洋建築においても現代の建築と同様に、建築家たちが新鮮な何かを求めて力を尽くしていることを具体的な事例を持って論じることに意義を見出している。

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公開日: 2022-01-27  

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