マイアー主導のバウハウス建築教育のカリキュラムは科学的分析を重視していた。それはバウハウスにおけるデザイン教育とも共通しており、科学的分析がバウハウスの教育の根幹にあった。こういった科学的な建築教育の背景には、19世紀ドイツの建築教育改革における理工科学校設立以来の理工系の建築教育の系譜があると考えられる。そういった正課のカリキュラムのみならず、学生の自主的な活動の評価も重要である。バウハウス学生は自主的な活動の中で、最先端の建築理論に基づく実践の機会を得ていた。マイアー主導のバウハウス建築教育でも、その流れを受け継いでいた。
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